(背景・部屋)
男を拾ったのはほんの気紛れからだった
そういうことにした
そう納得した
これ以上考えると
何かが変わってしまうと
私の内の何かがざわめく
部屋の中で横たわる男は
なされるがままで
自分で動く体力も残っていないようだった
でも
私は何もしない
何かをする理由がない
手当ても着替えもさせず
ただ部屋に連れてきただけ
別段死んだところで困らない
死体を見るのも
死体を処理するのも慣れている
ただ少しだけ手間が増えるだけだ
まだ生きている彼は
小さく振るえ凍えながらも
必死に生きようとしていた
雨に濡れた服が気持ち悪い
私は彼にはかまわず衣服を脱ぎ
風呂場に向かい
シャーワーを浴びる
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