(ちょうどいい。
今モンスターに苦戦していたところだったしな。
宝は独り占めできないが
まあいいか。)
「よし、いいだろう。」
少し考えて承諾する。
「ただし、手に入れた宝は山分けな!」
「それでいいぞ。」
商談は成立したようだ。
「ただし、お互いとも裏切りに注意な。
自分で言うのもなんだが、
俺は強い。
だが、まだ俺はお前の実力が分からん。
最悪の場合は見捨てるから覚悟しとけよ」
言い方がちょっとあれだが、
男が言っていることは
この業界ではありえないことではない。
チームを組んだからといっても一時的なものであり
一生ではない。
そのチームに命を懸けるものはほぼいない。
大体のものは自分の命の方が大事である。
(この程度の条件を飲めなかったら
この話はなかったことにする予定だ。)
「ああ、そのときは大丈夫だ。
魔法でお前を置いて脱出するから」
ロイも分かっているのか返事は早かった。
魔法には脱出する魔法がある。
ロイは魔法を使える。
といっても、使えないものというのは、
制御の仕方を知らない者だけ。
ゆえに、
この世界のものは使おうとすれば魔法を使えるのだ。
その中でも
魔力の量
魔力の制御という技術力
魔法の詠唱などの発動時間
が優れたものは数人だけ。
ロイはおそらくその中に入るだろう。
ロイは自信があるようだ。
「あ!魔法が使えるかどうかは確認済みだ」
場所によっては魔法が使えないとこがある。
ロイの自信は嘘ではないようだ。