明らかにペースの速すぎる飲酒に
マスターも少しは心配している様だった。

(まあ、それは酔いつぶれた時の
対処が面倒なだけかもしれないがな。)


ロイに声をかけた男は隣に立ちロイの顔を見る。

(少しばかりコイツの事が気になって声をかけてみたが・・・
失敗をいつまでも引きずっているようだから、コイツもハズレかもしれないな。)



ロイは飲むのをやめ、品定めするような目で見る男のほうを向く。

「誰だお前は?他人ひと
の勝手だろ。ちゃんと金払ってんだから」

そういって、また飲み干す。

「マスター!もう一杯くれ!」

ロイは顔も赤く染まりいつも以上に酔っている。

「マスター!早くしろ!」

マスターはこんな状態のロイに
困り果てているようだ。

(コイツ、他人がせっかく注意してやったのに、
無視しやがりましたよ。)


男は忠告を無視するロイに向けての感情を抑える。

「兄さん、他人の好意は素直に受け取るもんだよ」

そういって男は、ロイが持っていたビンを奪い取り、
片手でぶっ潰した。


<3>
戻る 次へ

目次

トップへ