(背景・部屋)
気の抜けたかのような 一発の軽い銃声が響く
そこは閑静な住宅街 場所は一軒の家の中
時刻は草木も眠る丑三つ時
一瞬にして たった一発の鉛玉によって
今日も一人の人間が死んだ
消音機の付いた銃を片手に 私は今日も依頼をこなした
経った今死んだばかりの
この初老の男性はどんな人物で
どんな仕事をしていたか どんな人生を歩んできたか
私は知らないし解らない
依頼があったから殺した
ただそれだけの理由
他に意味など無いし求めない
故に
人を一人殺した直後の今も 何も感じるものは無かった
ぽっかりと口をだらしなく開け 眉間から血を流す男性
念のためにと
無用だと解っていながらも
心臓に向かって二発の鉛玉を打ち込む
生暖かい血が跳ね 辺りは血まみれになる
今だ煙の上がる拳銃をしまい
私は早々にその現場から離れた
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