魔法というものが存在し ハンターというものが存在する これらはみな一世紀前の大戦が影響しているという それぞれの国が資源に困り 自分の国だけで精一杯となり にらみ合い 探り合い 疑りあい 連合でも対処しきれなくなったころ 一つのエネルギーを見つけ出したものがいた そのエネルギーは循環力が高く 理論上無限に存在しているといえる このエネルギーを利用すれば今の状況を変えられる その思いを叶えたのが創造主と呼ばれる研究者だ その研究者は魔法という手段を見つけ出したのだ 魔法とは何なのか? そもそも 見つけ出されたエネルギー(ここではME(エムイー)と呼称する)は 超能力者と分類される特別なものが 利用できるものだった それを一般のものでも扱えるように調整する道具を用いて 行うものを魔法として見つけ出したのだ この魔法を世界各国に知らせれば この冷戦状態を収められると創造主は思った だが 彼の国は公表せず独占した |
それではいけないと思った創造主は他国に公表した だが これが大戦の始まりとなった誤った行動となったのかもしれない 魔法の存在と独占しようとしている思惑を知った国々は 次々と独占しようと 技術を奪い合いを始めた 他国の研究施設の破壊と過激な行動に 戦争がはじまり 二十年もの間続いた 終戦後はなぜか 研究者 研究資料 研究施設 と技術関係がどの国にも残らなかった そのどれもに共通することがあった それはモンスターに襲われたということ そうして 謎を残したまま技術力が衰退した世界は 昔みたいに機械のないものとなった だが そんな世界に魔法だけは残った 一番使い 慣れていたものだからだろう そうして謎を残したまま現代にいたる |